この教材は令和3年度子どもゆめ基金(独立行政法人国立青少年教育振興機構)の助成金の交付を受けて、武蔵野大学古文書研究室が作成したウェブ教材です。

古文書、それは日本の歴史事実を正確に伝える第一次歴史資料・第一級の資料であり、日本は世界で最も古文書が残っている国です。
にもかかわらず、日本人は100年前の古文書を読むことができません。でもそれは本当に日本だけの事情です。

近年、古文書に関心を持つ方々が増えてきたと言われます。
博物館や歴史資料館の中には、古文書教室、親子古文書体験活動を開催する所も出てきました。

古文書には読めるようになること(判読や解読)だけでなく、実に多くの体験活動の要素が含まれています。

この教材は子どもたちに向けて、古文書ってなんだろうという点からスタートして古文書にまつわる秘密や謎によって知的好奇心を喚起し、古文書の現物にふれてみる、古文書の道具の体験、古文書の仕事に関わっている方々を知る体験に至るまで、様々な古文書体験を提供する内容で構成しています。

また古文書といえば近世の古文書が取り上げられることが多いのですが、この教材では中世の古文書を取り上げ、子どもたちがチャレンジする古文書の「カイドク」については、無理に読み下すことを求めるのではなく、読まなくてもパターンとして内容を理解する謎解きの楽しさ・面白さ体験を提供します。

さらに古文書体験できる機会の情報、指導者・保護者の古文書指導のためのとしてのコンテンツも搭載し、日本の文化を根底から理解する力、地域の歴史を知り地域を担って行く感覚を育もうとするものです。

地域の体験活動資源の活用を促し、子どもたちの体験活動を活発化し、日本の文化を100年後も受け継ぐための教材です。

武蔵野大学古文書研究室 代表
武蔵野大学文学部教授
漆原 徹

本教材に関するご意見・お問い合わせは、メールにてこちら(info@mu-komonjo.com)へ。

武蔵野大学古文書研究室
 漆原 徹
 小西和信
 廣瀨裕之
 遠藤祐介
 生駒哲郎
 寺野 遼
 林 海玄
 竹内隼人
 長谷川あゆみ

この教材開発にご協力いただいた方々
 岡野友彦(皇學館大學文学部教授)
 神野 潔(東京理科大学理学部第一部教養学科教授)
 花田卓司(帝塚山大学文学部准教授)
 村石正行(長野県立歴史館専門主事兼学芸員)
 井上幸治(京都市歴史資料館館員)

取材および写真・資料提供協力(順不同・敬称略)
 東京大学史料編纂所
 京都市歴史資料館
 長野県立歴史館
 公益財団法人本間美術館
 飯野文庫
 株式会社古梅園