鎌倉（かまくら）幕府（ばくふ）の初代（しょだい）征夷大将軍（せいいたいしょうぐん）である源頼朝（みなもとのよりとも）。

みんなも名前は知っているよね。

そのご先祖（せんぞ）様は、清和天皇（せいわてんのう）からの流れで清和源氏（せいわげんじ）という一族と考えられてきたんだ。

でも、頼朝の５代前の源頼信（みなもとのよりのぶ）が神前にささげた「源頼信告文（こうもん）」という文書が石清水八幡宮（いわしみずはちまんぐう）の神官（しんかん）家（＝代々神社を守る神主（かんぬし）の家）である田中家の文書として発見されて、そこには「自分（源頼信）の先祖は陽成天皇（ようぜいてんのう）である」と書かれていたんだ。

これによって源氏のご先祖様は、実は陽成源氏（ようぜいげんじ）という一族だという学説（がくせつ）が発表されたんだ。

ただ、この文書は写しだからあまり信用（しんよう）できないという研究者もいて、まだまだ本当の事は研究中なんだ。