12.源義経(みなもとのよしつね)はイケメン?

源義経(みなもとのよしつね)、幼名(ようみょう)(=子ども時代の名前)牛若丸(うしわかまる)といえば、美男子として描(えが)かれることが多いよね。
母の常磐御前(ときわごぜん)が、京都でも評判(ひょうばん)の美人だったから、美男子というのも、うなずけるよね。

ところが、義経と会った印象(いんしょう)を書いた公家(くげ)の日記には、反っ歯(そっぱ)(=出っ歯のこと)で奥目(おくめ)(=目がくぼんだように見えること)だったと書かれているんだ。

「平家物語」にも、平家方の武者(むしゃ)が語った言葉に「むかばのことにさしいでてしるかんなるぞ」とある。
「前歯が、ことさらに差(さ)し出でていて、分かるらしいぞ」と書いてあるんだよ。

でも、平家物語は義経とは敵(てき)の平家の話だし、どこまで本当なのかはわからないよね。

見た目はともかく、義経は戦(いくさ)の天才だったこと、そして、歴史上(れきしじょう)のヒーローの一人であることは間違(まちが)いないよね。