14.赤城山(あかぎさん)の徳川(とくがわ)埋蔵金(まいぞうきん)はない。

徳川(とくがわ)埋蔵金(まいぞうきん)というのは、江戸(えど)幕府(ばくふ)が終わりを告(つ)げる時に、「いつかもう一度、江戸幕府を作ろう」と隠(かく)したといわれるお金などの事。

夢(ゆめ)のような話だね。

でも、江戸時代の終わり頃(ころ)には、生麦事件(なまむぎじけん)(=イギリス人を死亡(しぼう)・重症(じゅうしょう)を負わせた事件)のイギリスへの賠償金(ばいしょうきん)10万ポンド(現在(げんざい)の価値(かち)で200億(おく)円)の支払(しは)いをはじめ、洋式陸軍(りくぐん)の装備(そうび)、軍艦(ぐんかん)の購入(こうにゅう)、造船所(ぞうせんじょ)建設(けんせつ)などなど、とてもとてもお金がかかっていたんだ。

1867年に日本が初(はじ)めて参加(さんか)した「パリ万国博覧会(ばんこくはくらんかい)」に行った時なんか、フランス政府(せいふ)に600万ドル(現在の価値で100億円、ただしレートの換算(かんさん)によってもっと多い、少ないの諸説(しょせつ)があるよ)もの大金を借(か)してくれるよう話をしようとしたほどだったんだ。

こうしたいろんな記録(きろく)からもわかるように、隠(かく)されていると言われる現在(げんざい)価値(かち)の600兆(ちょう)円の埋蔵金や黄金(おうごん)なんて、あるはずがないよ。