42.種子島(たねがしま)へ伝来した火縄銃(ひなわじゅう)より半世紀も前に・・・

鉄砲(てっぽう)の伝来(でんらい)は、1543年であるという事は、『鉄炮記(てっぽうき)』という薩摩国(さつまのくに=現在(げんざい)の鹿児島(かごしま)県西部)の僧侶(そうりょ)が編纂(へんさん)した歴史(れきし)書によって明らかにされているよ。

だけど、最近(さいきん)、別(べつ)の説(せつ)が有力になっているんだ。

鉄砲伝来とされている1543年より半世紀(せいき)も前に、すでに中国から青銅製(せいどうせい)の鉄砲が伝来していて、使われていたというんだ。

でもこの青銅製の鉄砲は、弓より性能(せいのう)が悪いし、銃身(じゅうしん)(=鉄砲の弾(たま)が通る筒(つつ)の部分)の強度も低いので、狙(ねら)える距離(きょり)も短く、実践的(じっせんてき)ではなかったために普及(ふきゅう)しなかったんだって。