45.昔のコメの食べ方、スタンダードは雑炊(ぞうすい)

日本人の主食は米だよね。

大昔、邪馬台国(やまたいこく)の頃(ころ)から、日本人は米を食べていたんだ。
でも、昔の食べ方は、今とは違(ちが)っていたんだよ。

現代(げんだい)の普通(ふつう)に炊(た)いた白米のご飯は、「姫飯(ひめいい/ひめめし)」というんだ。

平安時代中期、11世紀(せいき)から戦国(せんごく)時代の16世紀までは、毎日普通(ふつう)に食べるのは雑炊(ぞうすい)だったんだ。
姫飯を食べるのは、特別(とくべつ)な時だけだったんだよ。

その後、安土桃山(あづちももやま)時代から江戸(えど)時代の農民(のうみん)は、1日に4合くらいのお米を、麦や雑穀(ざっこく)などと混(ま)ぜて炊く“かて飯(めし)”や、雑炊(ぞうすい)にして食べていたんだって。

でも、これは地方によってかなり差(さ)があったんだ。
それぞれの地方に残(のこ)る古文書などに、数多く記(しる)されているんだよ。